ミヤマノアザミです。
一曲目です。
Illustrator:友人A
その他諸々:ミヤマノアザミ
心情もせっかく考えたので歌詞の間に書いておこうかと思います。
消えた想いを吐き出したあと
(君はもう僕が見えないんだね)
その目を染めるは淡雪の涙
(僕には力が残っていないから この冬で終わりみたいだ)
まどろみに沈み動かない君の手
(この衣を使って 今夜君に サヨナラを言いたかったんだ)
最後に触れたら僕は消えるよ
(最初で最後の 君と同じ姿だ)
思い出に負けた今を大事にする意味はないのにな
(君に触れることができていた日々)
分からないよ
(春がきたよ)
何も言わない君の手のひら
すり抜けて記憶の中だけで
重ねているよ それしかできない
僕の不甲斐ない手は白煙に
消えて揺蕩うだけだ
(冬の終わりの朝がきた)
(私は何度、永遠の冬を願っただろう)
(今日は少し暖かいのに、私の顔は冷えていた)
(水分で体温が奪われた後のように)
(外から春の朝が部屋を照らそうとしていた)
(窓を開けて、その光を体に浴びる)
夢から覚めた私の目には
(それに手を伸ばす)
一羽の涙 気づけない
(すると、手に煌めく雪が一つ)
暖かくはならない心で焼けた
(その雪が私の手の温度を少しだけ奪って、太陽が私の全身を温める)
記憶の雪が春になる
(手につかんだ冷気を逃さないように、私は手を硬く握り締めたまま、熱で消えていく雪をずっと見続けた)
何も言えない私の声が
すり抜けた過去を探そうとした
重ねてみるの それしかできない
私の不甲斐ない目は白煙を
眺め時を追うだけだ
(また、あなたには会えなかった)
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