滋賀観光情報より引用言い伝えによると、江戸時代中期、九州島津藩の側室だった人が、近くにある観音寺に尼として住み、時折、この滝の浄らかさに魅かれて訪れた時に「井上の 滝の響きはさながらに 九品浄土の楽とこそきけ」と言う歌を詠みました。歌を簡単に説明しますと「この滝の音のすがすがしい響きは、さながら極楽浄土の美しい音楽を聴く思いである」ということになります。 九品とは、仏教の言葉で、観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)というお経に書いてある往生の仕方で、上品・中品・下品という分け方と、上生・中生・下生という分け方があり、この組み合わせを九品というそうです。