サハラのような暑さが続きますが
皆様お元気にやってるでしょうか。
今回の動画は「傾国の時代」です。
<前回までのあらすじ>
かつて、エジプト古王国では王族による堅固な中央集権体制が確立していた。
彼らは巨大なピラミッドを建てることで、崇高な支配者として権威を誇っていた。
だが、時を経て王族が太陽神ラーにご執心になると
ピラミッド事業は縮小し、太陽神殿を建てるようになった。
すると、必然的に大量の資源が余るようになる。
ゆえに、太陽神ラーに関わりのあったヘリオポリス系神官への寄進や
行政職員の雇用、官僚制度の整備などを行い、
宗教権威と行政の高機能化を図る政治改造が行われていった。
その影響により神官や官僚はみるみると肥大化していった。
しかし、地球気候の変動とともに資源収入が落ち込み始めると
次第に巨大な官僚制を維持する為の資源を賄う余裕はなくなっていった。
そうしてエジプトの構造改革が始まった。
構造改革ではラー神に替わりオシリス神を据えることで
無駄な支出を抑えようと試みた。
しかし、効果は長続きしなかった。
同様にして官僚制度の構造改革を繰り返していく内に
元は王族にしかなかった権限が下層にまで浸透するようになっていった。
そして、地方分権は自然と拡大し、
地方官吏は独自の軍隊や神殿を抱えるようになるまで強大化した。
気がつけば王朝に従うものは殆ど居なくなっていった。
これが、太陽神ラーがアトゥムへと姿を変えた紀元前2300年期のことだ。
この時代では、王族は地方豪族と契を結ぶことで
何とか国内を一つにまとめ上げていた。
だが、それももう限界にきていることは、神々も分かっていた。
地球環境の変動はエジプトを蝕み、王国を滅ぼすには十分だったからだ。
こうしてエジプトの神々は後世への存続を賭けて、
女王ゆかりを先王朝時代に召喚し準備をさせたのである。
今回使用したニトクリス立ち絵です:im10583313
ゆかりさんの立ち絵も公開してます:im8473437
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