「悲しいかな、”自分”が無いやつに限って、特別で居たがっちゃうんだよな」
こんにちは。フェネッ公/新倉真治です。
ミク誕には滑り込みってことにしといてください……
今回の映像は爛漫童子氏にお願いしました。production:Pastel*Planet〈
mylist/59825212〉
Music:フェネッ公
Lyrics: 新倉真治
Movie:爛漫童子
off vocal版:(
https://piapro.jp/t/Nupa)Twitter:
https://twitter.com/fenekkou〈歌詞〉
お前は常に監視されている。
お前は既に自由を奪われている。
お前は常に鎖に繋がれている。
お前は既に恐怖を植え付けられている。
トリックスターに憧れて、道化みたいに笑いながら踊る。
「自分は特別」なんて思い込んで周りを見下し、
何もできないくせして肥大した自我が、
やがて破裂して、バラバラに散らばって、
訳もわからないままきっと叫ぶんだ。
「私は誰!?」
矛盾を孕む理想と現実、
その臨界にお前は立ち尽くしている。
事の真理を分かっている顔をして、
その実何も分からず踊り続けている。
本当は分かっていたさ。そのくらい。
だけどそんなの認めたくなかった。
だからいつも自分を騙っていたんだ。
そして忘れた。忘れていった。
何もかも、笑い声に変えて吐き出したんだ。
ちゃちな嘲笑に乗せて。
踊れリゴレット。
呪いに蝕まれ、怯えながら。
大事なものを失くしながら。
トリックスターに憧れた捻くれ者の酷い末路は、当然の報いだ。
今隣に居るこいつとも、
向こう岸に居るあいつとも、
何も変わらないんだ。
変われないままだ。
なのに全て見透かしたふりして、
解ったような口を利いて、
滑稽にその場をかき回して……
悦に浸るピエロ。
挙げ句の果てに嫌われ、
「こんな筈じゃない」と嗚咽を漏らす。
チェシャ猫を気取ったピエロ。
あちらこちらを飛び回り、
最後はするりと消えてった。
いつの間にか。