今回は、中世に真言系密教勢力を中心になされた「日本書紀」のストーリーの密教的改竄によって、ある意味、それまで庶民はおろか天皇・公家・貴族たちすらまったく注目してなかった8世紀に朝廷によって(人工的に)作成された日本書紀に息吹を与えた「中世日本紀」のお話をします。
実は、今日地方に伝わる祭のストーリーも中世期に書かれた(中世)日本紀のストーリーが題材になってるものがほとんどを占めていると言っても過言ではありません。
ある意味、日本の「神概念」が形成されたのも鎌倉から室町にかけての、密教勢力による日本書紀書き換え作業が作り出したとも言えるでしょう。