名古屋市の熱田神宮は「熱田さん」の名で古くから崇敬を集める名社です。
創建は景行天皇43年(113年)。
主祭神の熱田大神は、三種の神器の1つ・草薙神剣を神体とする天照大神とされています。
草薙神剣とは、出雲にて須佐之男命が八岐大蛇を退治した折、その尾から出てきた太刀「天叢雲剣」の事。
皇位継承の印である三種の神器の一つとして日本武尊に授けられました。
日本武尊が賊によって焼き殺されそうになったとき、神剣が、草を薙ぎ倒して事なきを得たことから「草薙神剣」と呼ばれるようになりました。
日本武尊は草薙神剣をこの地に残し、伊吹山の荒ぶる神の討伐に出立、帰らぬ人となりました。
日本武尊の薨去後、妃の宮簀媛命が草薙神剣をここ熱田の地に奉斎されたことが、熱田神宮の創祀となります。
以来、伊勢神宮に継ぐ国家鎮護の神宮として崇敬を集めています。
熱田神宮の最奥部で熱田大神の「荒魂」が祀られている一之御前神社は写真撮影は厳禁。
是非、実際にお参りください。
神社本庁所属神主・楠公研究会代表理事・表千家茶道教授者・池坊教授・作家
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