どうも波海です
「青嵐」
そうか、さよならなんだ
Music&Wrods : 波海
Illustration : のなめ (
https://twitter.com/gurekill48)Singer : 初音ミク
誰かに届くことを願ってます
遠く翳っていく思い出ばかりをなぞっていた
緩く過ぎたる正午 破れたフェンス 秘密の待ち合わせ
青く浚っていくあの空 温く吹いていく風
強く繋いでいた君の手をずっと憶えていた
白く浮かんでいるあの雲はただ流れていくだけ
隣り合って座った 溶けてくアイス 二人だけの基地で
大人には内緒で夜には花火を買ってしよう
ずっと続くんだと思っていた夏の終わりも知らないで
緑く草木の匂いと古びたトタン 破れたカーテン
自慢気に君は笑ってた
目印の白い布 結んだ秘密 分けあったサイダー
明日といつも約束を
忙しく鳴る蝉時雨 流れる汗と高くなる雲
今日は君が1番のり
いつもみたいに笑う君 少し淋しげに見えた横顔
被せてくれた麦わら帽
おろしたてのワンピース 汚れることも気にもしないで
今日は私が1番のり
その日は君が居なかった フェンスの側夕暮れて
図鑑で見たジニアが咲いていた
いつか大人になって
また夏が来たんだ
君だけがずっと居なくて
ずっとずっと
いつか理由を知ったって
また君を探すんだろうね
分かってるよ
ただ青が滲んでいくだけ
さよならから数えて1番遠く
晴るる空が青を飲み干す頃
君の手に連れられて走ったこと
赤くなってると笑う君も赤くなっていたこと
君から数えて1番近く
あの内緒もあの場所も匂いも風も忘れないよ
君はどうだったかな
私はずっと好きだったよって
言葉に出来ないまま
花火が光っては消えていくように
アイスが段々溶けていくように
夏もいつか枯れてしまうように
そうか、さよならなんだ
あの夏に置いていかれて
何も言えないで君を待って
君がいってしまったって分かったって
それでもいつか
会いに行くから
君に会いに行くから
うしろすがたの青にしぐれて
遠く翳る中で一縷残る想いを連れて
緩く過ぎたる正午 花束を持って秘密の待ち合わせ
青く浚っていくあの空 花舞うは影涼し
強く繋いでいた君の手をずっと憶えていた