【第十一回ボカロクラシカ音楽祭】参加作品
曲名:ヨハネ受難曲から 第29〜31曲
作曲者:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
作詞者:レシタティーヴォ 新約聖書 ヨハネ福音書19章28〜30節
アリア クリスティアン・フリードリヒ・ヘンリーツィ(ペンネーム ピカンダー)
参加部門:自由曲部門
テーマ:十一、(または「つまみ食い」)
<製作ノート>
第十一回ボカロクラシカ音楽祭開催おめでとうございます。
テーマについては、バッハ作品目録(BWV)245番、その数字の和は十一、まさに今回のテーマに合致すると言うよりこじつけてしまいました。あと、抜粋なので「つまみ食い」も当てはまるかな?
この曲、バッハの書いたあまたの曲の中で一番悲しいと私は感じています。いつの日か自分の音楽として表現したいと思っていました。
アリアの歌い手は私のイメージは汚れなき少年(巷のCDではアルノンクール版がある)、そこで昨年歌ってもらった鏡音レンを採用しました。今回はアルトの領域を歌ってもらいます。
福音書記者はオーディションの結果キヨテル、イエスはTonioを採用しました。
通奏低音は、チェロとリュートを採用、世俗化を意識しオルガンはオーケストラの部分だけ使いました。ただイエスが歌う部分だけは、通奏低音が埋没しないようとヴィオローネを重ねています。
リュートは調弦が大変で、とても全曲演奏には耐え得ないとは思いますが、DTMならではの技と思っていただければ幸いです。
なお、ガンバとリュートは、適当なフリーのサウンドフォントが見当たらずヴィオラとナイロン・ギターで代用しています。
オーケストラは今回フリーのバロック音源が手元にあったので採用、ピッチはライプツィヒスタイルでa=415としています。
さて、この曲はアリアが中心ですが、ストーリーの都合上前後の語りも追加しています。内容は、磔刑に処されたイエスが十字架上で語った最後の言葉と、それに続くアリア、最後に息を引き取るまでの場面です。私はキリスト者ではないので福音書をそのまま出すのは少し抵抗がありましたが、かつて高校時代に倫理社会の先生が、聖書の中の福音書だけは「物語」として読めると語っていたのを思い出し、世俗化に心がけて作ってみました。
ご静聴いただきありがとうございます。
【この動画は私事都合により11月21日に投稿し、12月1日に公開としています】