裏S区【アナザーストーリー/後日談】はこちら ⇒ https://www.nicovideo.jp/watch/sm38024875仮だが、S区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる九州のある地域の話。
現在では裏とは言わずに『新S区』って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも『裏S区』と呼んでる。まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は、部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は、部落差別の講義も頻繁にあるような地域……そこでの話。
※あくまで体験談&自分の主観の為、部落差別、同和への差別の話ではありません。
今から何年か前に、清助(仮名)が一人行方不明になった。(結局自殺してたのが見つかったけど)
俺はS区出身者。清助は裏S区出身者だけど、S区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。……あくまで『だった』だ。
一年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは……
いじめられたのは俺。周りはだれも止めない。
止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。
俺は急に始まったから、最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格と俺のでは全く強さが違う。
でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。
理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたから、もうとにかく怖かった。
ある日、いきなり清助が学校に来なくなった。
俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では、誰も俺に話かける奴はいなかった。
初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。
それから清助が三週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した……
★文字起こし:https://kowaiohanasi.net/ura-s-ku