孤城の9人目。
No.3
Music :夜瀬
illustration:猫柳ゆね様
ピアプロから猫柳ゆね様のイラストをお借りしました。ありがとうございます。
音ちっちゃめだと思うので音量上げて聴いてください!
−歌詞−
妄想的な扉があいた
インクの香りが透過してる
君の痛みと同化しよう
あぁ、なんて狭い世界なのだろう
君の鏡のその全て
欠片が刺さって痛いんだ
迫害的な一つの鏡
海底にさえ灰色が廻る
そうだろ
巡り合わせのない僕らは
なぁ、奇跡の幻夢に浸るだけ
文字列が僕の心臓に
鼓動の意味を教えてくれた
けど、負けたんだ
その言葉が
耳を刺すように
染めゆくのだ
割れて散らばる
煤鏡達
それすらさえもう
増えてないな
水面揺めき泣く空蝉が
咲いた夢を見、落ちてゆく声を聞かせて
落つる夜影が時雨照らす
宵居に咲ふ君の眼にさよならを
俯く影に雨音が染みる
微睡む虹は雲の間に消える
でも嵐の向こうは晴れ渡り
やがて虹がまた現れるでしょう
星が瞬くように繰り返すなら
好きなところだけ見てればいい
澄み渡るような君の目に群青
美化されて思い出となる焦燥
そんな春が麗かに連れてくるような
あせびを静かに植えましょう
盲いた僕の代わりにさ
手と言葉を貸してはくれないか
鏡の中に写る君は
日に食いが霞の十六夜だ
この月が地に
沈まれども
また宵の瀬暮れば
琴ずくでしょう
独りで鏡は出来やしない
時は終わらないからさ
笑う方を選んだ
それに気づかせてくれたのは
鏡の中で生きている
君の哀迷だ