友人のジョン(仮名)は信仰心の篤い南部生まれで、ジョンの実家も当然熱心なキリスト教徒。
週に一度の礼拝は家族みんなで行き、欠かしたことがない。でもジョンだけはこの礼拝が苦手だった。何故かというと、『上の方から見られてる』から。
教会の天井よりもっとずっと上、えらい高いとこから誰かがこっちをじいっと見てるのがわかる。
それもえらく威圧的で厳しくて、見張られてるように感じてやたら緊張したそうだ。
やたら厳しい教師とか警官とかに、じっと見つめられてる居心地の悪さを10倍にしたくらいの視線が、終始上から降り注いできて、恐くて恐くてたまらない。
両親に相談もして、カウンセラーなんかにも通ったけど効果無し、大きくなってもまだ感じる。
必然的に教会から足が遠のいて、逃げるように故郷を出て、無神論者みたく振る舞ってきた。
そんなジョンが仕事の都合で日本にやってきた……
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