これまで、モーツァルトのピアノ協奏曲の第2楽章として、21番、23番、24番をアップしてきました。その中間にある第22番の第2楽章をお送りします。この曲は他の協奏曲に比べると地味なので演奏される機会は少ないですが、やはりモーツァルト円熟期の傑作といってよく、実は私の最も好きな曲です。とりわけこの第二楽章は感動的です。ハ短調の変奏曲形式ですが、モーツァルトの変奏曲にしては主題が長く、変奏も比較的自由です。この曲はオーボエを欠いていて、クラリネットが加わっているので音がまろやかに響きます。変ホ長調で歌われる木管楽器の変奏や、ハ長調に転じてフルートとファゴットがかけ合う変奏は、この世のものとは思えないくらい精緻です。Musescoreで再現できたでしょうか?
音楽ソフト”Musescore"を使って、パソコン上でオーケストラ曲を再現してみました。このスコアは、耳で聞いたものから想像して作ったものなので、実際のものとはかなり違っています。とくにクレッシェンドなどの強弱やリタルダンドなどの速度をソフトで正確に入力するのは難しかったので、独自に設定しています。弦楽器の知識がないので、実際には弾けないような楽譜になっているかもしれませんのでご容赦ください。では、どうぞご鑑賞ください。