今回はモーツァルトの曲の中でもとくに有名な交響曲第40番ト短調の第1楽章をお送りします。この曲は、モーツァルト最後の交響曲3部作(第39番~第41番)のひとつで、モーツァルトにとって運命的な「ト短調」で書かれています。冒頭の哀愁に満ちたメロディーは、だれでも口ずさむことができる親しみやすいものです。しかし実際に楽譜にしてみると、随所に高度なフーガやモーツァルト特有の半音階的音型がみられ、さすがに天才のなせる業だと思います。特に展開部から再現部に移る部分はドラマチックで、現代曲に近いものがあります。さて、Musescoreで再現できたでしょうか?
音楽ソフト”Musescore"を使って、パソコン上でオーケストラ曲を再現してみました。このスコアは、耳で聞いたものから想像して作ったものなので、実際のものとはかなり違っています。とくにクレッシェンドなどの強弱やリタルダンドなどの速度をソフトで正確に入力するのは難しかったので、独自に設定しています。弦楽器の知識がないので、実際には弾けないような楽譜になっているかもしれませんのでご容赦ください。では、どうぞご鑑賞ください。