前回に引き続き、第九の第2楽章をお送りします。この楽章は出だしから強烈なインパクトがあるので、誰でも一度聴いたら忘れられません。特に随所に出てくるティンパニの稲妻のような動機は印象的です。このような速いスケルツォは、一般的には第3楽章に置かれますが、ここでベートーヴェンは、なぜか第2楽章に持ってきました。これはおそらく第1楽章がゆったりと流れる遠大な楽章なので、その次にアダージョの楽章が続くと「ダレる」と思ったからでしょう。つまり第九は全体として、緩→急→緩→急 という構成になっています。この楽章は音符の数が多いので、Musescoreで再現するのは大変かと思うでしょうが、単純な繰り返しが多いうえ、後半部が、前半部の全くの繰り返しになっているので、意外に早く仕上がりました。さてどうでしょうか?
音楽ソフト”Musescore"を使って、パソコン上でオーケストラ曲を再現してみました。このスコアは、耳で聞いたものから想像して作ったものなので、実際のものとはかなり違っています。とくにクレッシェンドなどの強弱やリタルダンドなどの速度をソフトで正確に入力するのは難しかったので、独自に設定しています。弦楽器の知識がないので、実際には弾けないような楽譜になっているかもしれませんのでご容赦ください。では、どうぞご鑑賞ください。