捨てていたのは、私だった。No.19
言えなかった言葉は自分を苦しめる。
▶曲:織春コン(旧NMT03)
https://twitter.com/NMT03_IZT▶絵:葉桜ちこり様
https://twitter.com/hazakurachikoriカーテンを開けた午前1時 突然の雪が見せた景色
白銀に覆われる非日常 美しくて儚い雪化粧
“きっかけ”に触れた気がした
この想いにさよならを告げるなら 今しかないと思った
透き通るほど愛された記憶に
縋りついて隠したかったもの
私という人間の未熟さと
それを認められなかった私
「好 き」も
「ごめん」も
「ありがとう」でさえも
1秒に満たない言葉なのに
大切にすることができなかった
愛があればわかり合える気がして
愛情が特別なものだとして
言葉がなくても通じると思うのは自惚れで
あなたが愛してくれた私を 捨てていたのは私だった
凍りつくほど冷たい傷口が
許されることはないとささやく
笑顔の記憶に縋るのをやめて
あなたの最後の表情を想う
降り続く雪の見せたしるべが
ひとつの願いを白く灯す
何をしてもあの日々は還らない
それでも私は変わっていきたい
また愛に触れてもらえるよう・・・