Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=tBwjv-QJhIk)。
バッハによって1714年に作曲されたと推測されるカンタータ「罪に手むかうべし」BWV54は、彼のカンタータの中でもかなり早い時期の作品で、アルトの独唱が3曲のみで合唱曲がないという極めて小規模な曲です。内容としては題名の通り「罪に立ち向かいなさい」というもので、第1曲の冒頭から不協和音が次々と展開する異様な構成になっています。これは、作曲当時のバッハは30歳になるかならないかという若さであることから、自身の作風を確立するためにあえて冒険的な作りにした実験作ではないかと考えられています。
マールテン・エンヘルチェス(アルト)
ラース・ウルリク・モルテンセン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団