興味深いサイエンスニュースをお伝えする「理系通信」。 今回のテーマは、「培養肉」です。 培養肉は、植物由来の「代替肉」とは違い、動物の細胞を研究室で増殖して作る肉です。まだまだなじみのない培養肉ですが、2040年には食肉市場のおよそ35パーセント、60兆円規模にまで成長するとの見通しもあり、世界で研究開発競争が激化しています。 この培養肉研究で世界の先頭を走るのが、東京大学生産技術研究所の竹内研究室と日清食品グループによる共同研究チーム。目指すのは、ミンチ状の肉ではなく、塊肉です。果たして、培養肉を使ったステーキが食卓に並ぶ日が来るのか、最新の研究動向についてお伝えします。