わずか10分で完売する話題のサンドイッチ。住宅街に長い行列ができました。
神奈川県厚木市。緊急事態宣言が解除された月曜日の午前10時。ある食べ物を求めて、20人以上の列ができていました。
皆さんのお目当ては「サンドイッチ」。カツサンドやフルーツサンドなど20種類が300円均一。
一番人気は、ボリューム満点のタマゴサンドです。
実は行列の先には、ユニークなものが。タマゴサンドの無人販売所です。お客さんは冷蔵庫から商品を取り出し、足元の料金箱にお金を入れる仕組みです。一日に数回、補充されます。
午前10時半。できたてのサンドイッチが皆さんの前に。すると。 このままでは“密”になってしまうと判断。急きょ、即売会に…。用意した100パックのサンドイッチは、わずか10分で完売。
一方、ぎりぎり買えなかった人は…。
買えなかった人:「目の前で取り上げられちゃった…」
と、その時。こちらではパンの耳が50円で売られています。
この大人気のタマゴサンドを手掛けているのは、山本幸子さん(77)。
かつて、年商数億円を稼ぎ出すサンドイッチの卸会社を経営していた山本さん。ところが、大口の取引先との契約が切れ、卸会社は破綻。絶望の淵で、山本さんが再起を掛けて売り出そうと決意したのが、創業当時から作っていたタマゴサンドだったのです。
そのボリュームと味が、じわじわ話題となり、今では一日1000パックを売り上げるまでに。皆を笑顔にするサンドイッチ。