長崎市の防波堤で口元に釣り針が刺さっているネコが見つかりました。住民らが救出作戦に乗り出しました。
ジャーフアニマルレスキュー・浦川たつのり代表:「釣り客が捨てた針においしいにおいが付いていて、間違って口に入れてしまったとか」
密にならずに楽しめるとコロナ禍でブームになっている釣り。
一方、釣り客のマナーも問題になっています。
長崎市内の釣りスポット「大漁橋」では、釣り針などが混ざったごみが捨てられることが問題になっていました。
そして18日、この写真が撮影されました。
菅原真希さん(36):「このまま放置しておけば抜けることはない。何かしらでちぎれて、そこからばい菌が入って、最悪の状況だと死ぬ可能性があるのかなと」
近所でカフェなどを営む菅原さんは釣り人が捨てていったごみを拾ったり、注意喚起の看板を掲載するなど、放置をなくす取り組みを続けています。
そして今回、地元の動物救援団体と協力して釣り針の刺さったネコの救出に乗り出しました。
菅原真希さん:「近所の人がこの中に残飯を入れて持ってたりするから、多分、この音を聞いたりして寄ってくるネコもいるみたい」
捜索を初めて約40分。海水浴場から約200メートル離れた路地で釣り針が刺さったネコを地元の漁師らが見つけました。
そして…。
捕まえた人たち:「(針が)外れた。きれいに抜けた」
刺さっていたのは生きた魚を餌(えさ)にして大物を狙う「泳がせ釣り」に使う長さ2.5センチほどの針でした。
ネコには出血なども見られないことから今回はそのまま逃がすことにしました。
菅原真希さん:「ルールやマナーを確実に守って、釣りができないという状況を作らないように気に掛けてほしいと思っています」