ATC - EgyptAir 648 - [Hijacking] 23–24 November 1985
https://youtu.be/GZhBl0NkXR4日付 : 1985年11月23~24日
概要 : ハイジャック
乗客数 : 89(内犯人3名)
乗員数 : 6
負傷者数 : 複数
死者数 : 60(内犯人2名)
生存者数 : 38(内犯人1名)
機種 : ボーイング737–266
事件の概要 : 1985年11月23日午後8時05分(現地時間)、ギリシャのアテネからエジプトのカイロに向かっていたエジプト航空648便(ボーイング737、機体記号SU-AYH、乗員乗客103人)が、離陸から10分後に重武装した国際テロ組織「アブ・ニダル」のメンバー3人にハイジャックされ、当時、アブ・ニダルを支援していたリビアに向かうよう機長に要求した。ハイジャックの目的は、中東問題に対するエジプト政府の姿勢に抗議するためであった。なお、ハイジャックされた機体はおよそ一ヶ月前にアキレ・ラウロ号事件のとばっちりでNATO軍基地に強制着陸させられたのと同一の機であった。犯人グループは乗客からパスポートを取り上げ国籍のチェックを始めた。そしてその時に乗客に紛れていたエジプト航空の航空保安員が、拳銃で犯人制圧を試みて銃撃戦となったが、射殺された。早急に着陸の必要に迫られた648便は、現在地点から着陸が可能な国はマルタ以外に無く、機長はルカ空港の航空管制官に緊急着陸の許可を要請。だが、テロ事件の経験が無かったマルタ政府は受け入れを拒否、さらに648便が着陸出来ないように誘導灯の照明を消した。しかし燃料が残り僅かだった為機長は暗闇の中での強行着陸を決行し無事にルカ空港への着陸を成功させた。着陸後機体はマルタの警備隊によって包囲された。24日午後、エジプトから緊急出動したエジプト軍特殊部隊の第777戦闘部隊が、C-130輸送機でルカ空港に進出した。 だが、特殊部隊は犯人側の顔や人数など殆どの情報を持っていなかった。事件発生から25時間後にエジプトの特殊部隊が貨物室に爆薬を仕掛け爆破しそれを合図に強行突入し、犯人との銃撃戦の末にハイジャック機を奪還した。機長が犯人の1人を殴り倒すなど、乗員も機内から協力した。しかし、この銃撃戦で乗客57名が死亡し34人が負傷する大惨事となった。犯行グループが投げた手榴弾3発が客室で爆発し、機体にも引火して火災発生、さらに突入用煙幕で視界が悪いなかでの銃撃戦となったことなどから人質の犠牲が増えた。
Wikipediaから引用 :
https://ja.wikipedia.org/wiki/エジプト航空648便ハイジャック事件