オーケストラへの編曲の第2弾として、ベートーヴェンのもっとも有名なピアノソナタ嬰ハ短調「月光ソナタ」をお送りします。この曲は超有名なので、すでに多くのオーケストラ編曲版がありますが、独自に色々趣向を凝らして新たに編曲してみました。Musescoreは、どんな楽譜でも再現してくれるので、実際に楽器で演奏するのは難しい譜面になってしまったかもしれません。たとえば、終楽章の弦楽器の速いパッセージは、ちょっと演奏不可能かもしれませんがご容赦ください。さて、ベートーヴェンの作曲スタイルは、常に終楽章を先にイメージして、それに向かって第1楽章、第2楽章などを組み立てていきます。ですから、ベートーヴェンには意外に「未完成」の曲が少ないという特徴があります。この「月光ソナタ」も同様で、激しい終楽章の楽想が先に出来上がり、それにふさわしい前の楽章として、幻想的な緩徐楽章である第1楽章、愛らしい第2楽章が作られたのだと思います。第1楽章冒頭の低音(ピアノでいうと左手)の音型は、まさに終楽章の低音の音型と同じです。ピアノでの演奏もいいですが、このオーケストラ版も結構いけると思いますが、どうでしょうか?
このサイトは、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを中心にMusescoreで作ったオーケストラ曲をお送りしていますが、オーケストラに編曲してみたい曲があったら、書き込みお願いします。
音楽ソフト”Musescore"を使って、パソコン上でオーケストラ曲を再現してみました。このスコアは、耳で聞いたものから想像して作ったものなので、実際のものとはかなり違っています。とくにクレッシェンドなどの強弱やリタルダンドなどの速度をソフトで正確に入力するのは難しかったので、独自に設定しています。弦楽器の知識がないので、実際には弾けないような楽譜になっているかもしれませんのでご容赦ください。では、どうぞご鑑賞ください。