少し前に自然豊かな人通りが多い公園で、漆黒の鳥に後頭部を蹴られた
小生はその黒いもこもこに一方的な好意を感じていたのだが、やつはそうでもなかったらしい
人にだって後頭部を蹴られたことがないというのに
何が黒塗りの羽毛にそうさせたのか、砕かれた片思いに打ちひしがれながら近くに投石する気配があった気がする
小さなギャングは刺激してはならないのだ
人とフワフワが交差する魔境において、踏み込んではならない領域がある
静かな抗争に気付かずにいた小生の不覚だった
しかし始めに逆鱗に触れたのはどちらなのか
戦争はこうやって始まるのかもしれない