人参ハンバーグをな、作ろうとしてたんだ。そうしたら、急にバッタの改造人間のコスプレをしたキングヘイローが現れてな。こう言うんだ。
「ウララを有馬で優勝させろ」って。アタシはそれに大層憤慨し、「じゃあゴルゴル星人の腋の下を持ってこい!」って言ってやったさ。
そうしたらさ、突如として校舎は核の炎に包まれ、山が吹き飛び、海は枯れて、空が割れ、ついでにトレーナーの尻も二つに割れて、
そこから《全身全霊の神様》が現れて、アタシの腕をな、3本、持ってったんだ。4本目は死守したんで今は増えて6本になったよ、安心しな。
その代わりとして貰った岩塩を齧ってみたら美味いこと美味いこと。一晩で全てを平らげたアタシは、気付けば、デビルマンだった。
あーアタシデーモンになっちゃったよー。もう、生きることがつらくてなぁ。ゴルマクてぇてぇマスクとしてリングに上がる事しか出来なのかと。
美樹ヘッドが♀なるシーンに「あーん、ほあーん」としか発言できないのかと、全米が無力さにうちひしがれたんだ。
だがどうやら神さまも不憫に思ったららしく、アタシの傍らにはいつも新造人間デビルマスク様がいらっしゃった。
彼はとても偉大な方で、なんと、あのシンバシルドルフを三日三晩親父ギャグで笑わせ続けたという逸話を持つぐらいなんだ。
これにはさすがのエアグルーヴもガウンから抜け落ちた羽毛の如く床に蹲ることしかできなかったさ。
笑ったね。アタシは、笑ったね。腹がよじれるほど笑い、笑い、気付けば目から果汁が止まらない。
分かったんだ。つまるところ、アタシは消しゴムの賞味期限を気にする無頼の輩なのだと。
気が付いたら全てが美しく見えるようになった。見えるか?枯れては咲き咲いては枯れる三角定規達の名札の息吹を。
全てを見届けたアタシは世界の果てを目指して旅に出た。ドーナツの穴の奥に居たオセアニアの常識を調べる内に3億年の時が流れた。そして、志半ばで暗殺された5メガネを弔う為アタシは使い古したモニターの黒いシミとなって生き続けるのであった。
民明書房刊「不沈の黄金船の日記」より
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