ゴルす2→sm39067662本拠地、トレセン学園で迎えたチームレース戦
短距離ウマ娘が全員掛かり、他レースも勢いを見せず惨敗だった
レース場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「来週はクラス1だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の年度代表ウマ娘メジロマックイーンは独りベンチで泣いていた。
URAファイナルズで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト…
それを今のチームで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればいいんですの…」マックイーンは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、マックイーンははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくては」マックイーンは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、マックイーンはふと気付いた
「あれ…?お客さんがいる…?」
ベンチから飛び出したマックイーンが目にしたのは、立ち見席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにうまぴょい伝説が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするマックイーンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「マックイーン、パワー練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったマックイーンは目を疑った
「ウ…ウオッカさん?」 「なにマックイーン、居眠りでもしてたの?」
「テ…テイオーさん?」 「なんだマックイーン、かってにテイオーを引退させやがって」
「ゴールドシップさん…」 マックイーンは半分パニックになりながら電光掲示板を見上げた
短距離:サクラバクシンオー、マルゼンスキー、カレンチャン
マイル:サイレンススズカ、ウオッカ、ダイワスカーレット
中距離:トウカイテイオー、シンボリルドルフ、ライスシャワー
6番:内川
長距離:メジロマックイーン、ゴールドシップ、スペシャルウィーク
ダート:オグリキャップ、タイキシャトル、スマートファルコン
暫時、唖然としていたマックイーンだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる…勝てますわ!」
トレーナーから蹄鉄を受け取り、グラウンドへ全力疾走するマックイーン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった…
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
↓youtubeにデレステガチャ部分を削除したショート版をあげました
https://youtu.be/WsM77M8_sYE