「はぁ…」
トレーナーに貰ったぬいぐるみを見つめながらため息を漏らした。ウオッカが海外遠征に行ってから約一ヶ月経った。その時間は、トレセン学園に入学してからずっと一緒に過ごしていたダイワスカーレットにとってとても長いものだった。
「いつ帰ってくるのよ、ばか…」
そう呟いた時、突然部屋の扉が開いた。
「ただいまー!」
「ウオッカ!?アンタなんでここに!?」
「なんでって…帰ってきたからに決まってんだろ。あれ?言ってなかったか?」
そう言うと、ウオッカは彼女のベッドに置いてある自分のぬいぐるみが目に入った。
「お、オマエなんだよそれ!?もしかして…寂しかったのか~?」
ニヤニヤしながら詰め寄られて、思わず頬を赤く染めるスカーレット。
「べ、べつにアンタなんかいなくても寂しくなんてなかったんだから!!」
(とか、浅ェことおもってンだろうなァ)
だが彼女はペースを崩さずかえって加速し、嘆息をどよめきに変えていく。
(この展開になることは確定してんだ。逆算してスタミナつけまくったっつーの!)
幾度も重ねたシミュレーションがたったひとつの『式』を導き、そして――
「証明終了だ、バァカ!」
予想外の結果に罵声まで飛び交う場内で、エアシャカールだけが――嘲笑っていた。
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初投稿です
思いついてから投稿するまで凄く時間かかったマン
3分ぐらいの動画になる予定だったのに2分もオーバーしちゃいました ふしぎ
mylist/71829595追記 たくさんのコメント・マイリス・広告ありがとうございます。見返してみるともっと良くできたのではないかと反省しております。これからもウオダスをよろしくお願いします。