今日、食堂でグラスの髪の話題で盛り上がった。
全員一致で美しいと思っていたらしい。
隅の方でパンを食べていたライスも頷いていた。
食堂を出ると、グラスが顔を真っ赤にして照れ隠しをしながらこちらを睨み付けていた。
まさに女神をイメージしてしまい、尊死しそうなのを必死に堪えていたのだが、横でデジタルが白目を剥いて倒れていた。
強烈な尊みを感じた俺はすぐさまその場から逃げ出した。
後ろの方で、デジタルの 「もう無理…耐えられないよぉ~!」という断末魔が聞こえた。
この日以来、誰もグラスの髪の話をする者は居なくなった。