ロシア皇帝とその妃の列伝の章です。
ピョートル1世は東欧の小国群でしかなかったロシアを統一、近代化を成し遂げ在位の間に
一大帝国にまで成長というよりも飛躍させた英傑です。
上からの改革者の名の通り、その改革の過程で古きロシア文化を次々と切り捨てていったことで
国粋主義者からは蛇蝎のごとく嫌われているのですが、彼を尊敬していると断言している人物と
言えばスターリンとプーチン・・・・・・うん、なんとなくわかる気がします。
その偉大なる大帝の趣味はといえば歯科治療ですが・・・・・・
とりあえず麻酔抜きでの抜歯はやめてください、死んでしまいます。
* * * *
その妃であるエカテリーナですが、本名はマルファ・サムイロヴナ・スカヴロンスカヤ。
経歴については航海士紹介の文も観ていただければ十分だと思います。
実はピョートルにとって二人目の妻で、大帝は前妻を1698年に離縁、1707年に彼女と再婚しています。
ただ結婚したその年のうちに第1子を産んでいますから、付き合いはそれ以前からかと思いますが。
列伝で語られるように結婚自体が秘密裏になされたもので、その立場が認められたのはかなり後に
なってからのこと。
作中ではそれなりに知的で快活な女性として描かれていますが、確かに農民の出自とはいえ
牧師の家で育てられていた為かそれなりの教養はあったようです。
ピョートルの死後、抵抗勢力を粛正して帝位につき、傀儡の立場とは言え支持者らの要求を満たしつつ、
国内を混乱させなかった手腕を発揮したわけですので。
ただ、うわばみで健啖家だったということもあり、中年になってからは典型的(失礼)な
ロシア女性の体形になってしまったらしく、『若いころはあんなに・・・・・・』と大帝を
嘆かせていたそうな。
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