木製ロードバイク4号車の製作過程をスライドショー動画にしました。
材料には日本の木材タモとヤマザクラを使い、塗装は日本の伝統的な塗料である漆を使っています。
完成車重量はペダルレスで8.3kg、走行性能は一般的なロードバイクと同じくらいですが、乗り心地はカーボンバイクをマイルドにした感じになりました。当たりは柔らかいですが、剛性は高いので決して柔らかいフレームではありません。
サイズが合えば試乗できます。身長165cm〜175cmくらいの人ならいけると思います。
将来機械加工がやり易い設計にしています。
捻れ剛性を高めるために前後の三角を小さくしています。
ペダルを踏み込んだときに前に出るようにシートステーを立てました。
クィックなハンドリングを狙ってフォークオフセットは大きめです。
非強度・非弾性とも木は鉄やチタンより高いので、それを活かすための設計と加工をするのがキモです。
これらを検討した結果の形です。
耐候性の高い(紫外線に強い)漆が見つかったので使いました。色が濃く見えますが、塗装膜は薄く、ウレタンやラッカーを使う場合よりも塗装自体は軽いです。軽くするための漆です。
工芸品や美術品を狙って作っていません。
リム、ハンドルバー、シートポスト、フォーク、サドルなども木で作れますが、木でやるメリットは少ない判断しました。価格をあまり高くしたくないこともあるし、オーナーが好みの部品を使いたい、もっと軽くしたいというときに汎用部品が使えるように構成しています。
次回作はこのフレーム設計を踏襲したディスクロードです。
このモデルからは製作依頼も受けます。
モデル名はWP1。
カラーは特別仕様の漆、藍染でクリアコートのジャパンブルー、木目をそのまま見せるクリアコートの3本立て。
詳細はホームページをご覧ください。
https://wpbike.net同じようなものを自分で作りたいという方に設計・製作の指導・支援も行います。