自転車の世界大会ツール・ド・フランスで26日、自転車が次々とぶつかって選手たちが転倒する事故があった。警察は観客の女性が関与した疑いがあるとして、女性の特定を進めている。
事故は開幕日の第1ステージで起きた。ブルターニュ半島のフィニステール県のコースで、プラカードを持った女性が前かがみになり、高速走行する選手たちの進路に入り込んだ。
このプラカードにトニー・マルティン(ドイツ)が接触して転倒。後ろを走行していた選手らも次々に転んだ。
この事故で、選手1人が大会を途中棄権せざるを得なくなり、8人が医師の治療を受けた。
地元警察は、刑事事件として捜査を開始したと発表。女性について、「安全規制に意図的に違反し、最長3カ月の休業を強いるけがを負わせた」疑いで訴追する方針だ。
警察によると、女性は事故後、現場から立ち去った。捜査当局は目撃情報を募っている。