大楠公殉節の日である7月12日(現暦換算)、第32回楠公研究会「伊勢楠氏始祖・楠木正重の足跡を訪ねて ~北伊勢大神宮 多度大社奉納の宝刀『正重』特別拝観~」、多度大社に於いて盛会裡に開催させていただきました。
多度神社別宮 一目連神社の御祭神であり絶大なる
御神威を誇る天目一箇神が神殿からお出ましになられ御神威を発揮される際に雷が轟く、と多度大社で伝わりますが、当日私が到着すると同時に、晴れ間に雲が湧き立ち、正式参拝の間、激しい雷雨、雷鳴に包まれました。
参拝後にご講話をくださった多度大社の平野直裕禰宜からは、天目一箇神のお出ましに際し雷が轟く事象についてご教授頂き、「天目一箇神様が、皆様を大いに御歓迎くださっている」とお言葉を賜りました。
正式参拝終了後は、何も無かったかのように雨が上がり晴れ間が出た事も、御神業としか言い得ぬ現象と感じました。
多度大社でも、ほとんど経験の無い激しい雷雨であったそうで、参列者一同、神憑りとも思える、到着と同時のこの出来事に、大いに感動されておられました。
講話後、茅の輪くぐりをさせていただいた後、格別の多度大社様のご厚意により、非公開の宝物殿をお開け頂き、重要文化財や県文化財を始め非常に貴重な宝物を拝観させていただきました。
また、同じく県文化財の御神刀『村正』『正重』も特別に間近に拝観させていただきました。
尚、『正重』とは、前述の通り、楠木正成の玄孫・楠木正重が楠木家の再びの興隆を祈願し、自身の地盤とした伊勢治田に近い多度大権現(現・多度大社)を崇敬した、という楠氏一族顕彰史に繋がっていく訳です。
通常は、博物館等のガラス越しでしか拝観できぬ貴重な御宝物を、目前にて拝見させていただきました事に、一同、手が震え、胸が高鳴り、言葉に表せぬ感動に包まれました。
宝物殿特別拝観後は、天津彦根命を祀る正宮 多度神社と、天目一箇神を祀る別宮 一目連神社に参拝、格別の御丁重なるご対応を賜りました。
研究会終了後の帰還時には、多度山に連なる鈴鹿山脈に、雄大な白龍神の雲龍が出現され、我々をお見送りくださった事に、心からの感動に一同震えました。
この度の研究会では、多度大社様の格別なるご厚遇のお陰を以て、決して他では、そして2度とは経験させていただけぬ貴重な回となりました。
多くの温かいご配慮、御心遣いを賜りました多度大社様に、厚く深く御礼申し上げます。
そして、遠くは関東から、お足元のお悪い中、お越しくださいました皆様に、心より深謝申し上げます。
また、ご公務でご多忙の中お越しくださいました弊会顧問で堺市議会議員・西川良平先生、桑名市議会議員・倉田明子先生の両先生方に、重ねて厚く御礼申し上げます。
神社本庁所属神主・楠公研究会代表理事・表千家茶道教授者・池坊教授・作家
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