俺とバクシンオーはいつもいっしょだった、雨の日も嵐の日も雪の日も そして有馬記念の日も。
バクシンオーの担当になってから3年 当初は絶対に無理だと思っていた有馬記念にそれも一番人気で出場することができた。
バクシンオーは本来短距離しか走れないウマ娘だ、しかし今日、バクシンオーは有馬記念に出場する。
有馬記念の出場を発表したとき、メディアは騒然とした。
「あのバクシンオーが!?」
「あいつ確か短距離しか走れないんじゃ」
そんな言葉がテレビやネットで流れる。もちろんバクシンオーはそれを見ている。
「バクシンオー、お前なら有馬記念走りきれる」
「大丈夫です!私は学級委員長なので!!」
バクシンオーは相変わらずだった。
レースまで時間がない、俺はバクシンオーに最後の言葉をかけた。
「バクシンオー、もしだ もし1位を取れたら」
俺は言葉をつまらせる、レース前にこんなこと言っていいのだろうか、もっとタイミングがあったのではないか。
一瞬そんなことを考えるとバクシンオーが口を開く。
「わかっています、トレーナーさんが言いたいことわかっています」
「学級委員長なので」
レースの時間が迫る、バクシンオーはレース場へ向かおうとする。
「バクシンオー!!」
俺はバクシンオーを呼び止める、バクシンオーが振り向く。
「話の続きはレースのあとに聞きます!」
「だから私の走りを信じて見ていてください!!!」
バクシンオーはそう言うとレース場へ走り出した。
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