2021年9月10日 5時35分 ドイツ
ドイツ東部の美術館でオランダの画家、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」の修復が終わり、報道陣に公開されました。この絵画をめぐっては、フェルメールの死後、一部が何者かに上塗りされたことがわかったため、取り除く作業が進められていました。
17世紀を代表するオランダの画家、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」は、窓際で手紙を手にたたずむ女性を描いた作品です。
修復作業が終わり、9日、ドイツ東部ドレスデンの美術館で報道陣に公開されました。
この作品をめぐっては、40年以上前のエックス線調査で、一部が上塗りされ、その下にはキューピッドが描かれていることがわかっていましたが、長い間、フェルメール自身によって消されたと考えられていました。
その後、フェルメールの死後に何者かによって上塗りされたことが裏付けられたため、この美術館で取り除く作業が進められてきました。
修復作業の責任者はキューピッドが手紙を読んでいる女性の上に大きく描かれているとして「女性が読んでいるのはラブレターだとはっきりした」と述べています。
この作品は、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館で今月10日から来年1月2日まで一般に公開され、その後、東京都美術館などでも公開される予定です。