私、福丸小糸! 高校一年生!
ひょんな事から幼馴染の3人と魔法少女をやる事になっちゃった!
「ノクチルイエロ〜♡」
「ノクチルパープル!」
「ノクチルピンク(無関心)」
「…あ、忘れてた。ノクチルブルー」
「「「「さよなら、透明だった僕たち! チルアウト・ノクチルカ!(全然合ってない)」」」」
『よし、今回も収録バッチリだぞ! 相変わらず全然合ってないけど!』
「変身バンクって、毎回同じ物を使い回すんじゃないんだね…。知らなかった…」
「単にあの人の編集技術が足りなくていちいち撮ってるだけだと思うけど」
「だから静止画ばっかりなんだね〜」
『雛菜…それは何の話だ?』
透ちゃんが闇堕ちして、私達と戦う事に! 一体何があったの…!?
「透ちゃん、目を覚ましてよ!」
「嘗て透明だった少女は深海色に染まる…深く、深く深淵に、光差す望みの地へと還る事もなく」
「…ただ中二病を患っただけじゃないの」
『まあ、口上だけならコンペイト☆キスといい勝負…グヘッ!』
「(膝蹴り)」
「滅してよ。その身体が芥に変わるまで」
「ね。どうかな、私の決め台詞」
『うーん…今後の期待を込めて80点かな』
「高得点じゃん。やった」
「透先輩、闇堕ちしてもカッコいい〜♡」
「みんな呑気すぎるよ…」
「じゃ、行くから。容赦しないよ」
「ちょっと…何で私ばっかり執拗に狙う訳」
「…だって樋口、昨日プロデューサーと二人きりでご飯行ってたでしょ。みんなに内緒で」
「は? それだけ…!?」
『…まさかそれで闇堕ちしたのか?』
「…あは〜? 円香先輩、抜け駆けですか〜?」
「円香ちゃん…。信じてたのに…」
『うわ…闇堕ちヒーローが増えた』
「違うから…この人から急に誘ってきただけ。たまには二人でって」
「え」
「あは〜?」
「ぴぇ…」
『ん、なんか嫌な予感…ちょっ離して! 何する気…』
『ご、ごめんなさい…♡』ビクンビクン
「分かればよろしい〜♡」
「プロデューサーさん、こんな大きいの入るんだ…」
「楽しかったわ、闇堕ち。また今度やろっと」
「気軽にホイホイ闇堕ちしないで」
「えー。誘いにホイホイ乗った樋口に言われたくないなー」
「あは〜、そう言えば円香先輩も同罪だよね〜♡」
「た、確かに…!」
「は…? ちょっ何して、やめ…♡」