2021年10月7日 14時03分 環境
アメリカのIT大手、グーグルは、自社が運営する地図アプリのルート検索や航空券の予約検索について、二酸化炭素の排出量が少ない選択肢を自動的に表示する機能を導入すると発表しました。
グーグルは環境に配慮するため地図アプリ「グーグルマップ」の機能を更新するとしています。
具体的には、渋滞の情報や交通量の予測、それに道路の傾斜などの情報から二酸化炭素の排出量が少ないルートを自動的に検索し、優先して表示します。
6日からアメリカで導入し、来年以降、ヨーロッパでもサービスを拡大するということです。
会社は、この変更で来年、二酸化炭素の排出量を100万トン削減できると試算しています。
また、航空券の予約検索でもフライトや座席ごとの二酸化炭素の排出量を表示し、排出量が少ないフライトにはグリーンバッジと呼ばれるマークを表示します。
同じフライトの場合、座席の面積がより広いビジネスクラスやファーストクラスのほうが、エコノミークラスよりも排出量が多くなるということです。
グーグルのピチャイCEOは6日、オンラインの説明会で「一つ一つの取り組みは小さいが、組み合わせることで大きな効果を生む」などと述べました。
二酸化炭素の排出量の削減をめぐっては、アメリカのユナイテッド航空がドイツの大手電機メーカー、シーメンスなどと協力し、二酸化炭素の排出量が少ない航空燃料を共同で購入する枠組みを設けるなど、企業の間で取り組みが進んでいます。