びんちょうタンは、株式会社アルケミストの企画により誕生した、備長炭を萌え擬人化したキャラクター、およびそのキャラクターを主人公とする作品。原作及びキャラクターデザインは江草天仁。アルケミストでは一時期マスコットキャラクターとして用い同社の看板キャラとなっていたが、2017年に法人格が消滅し、会社は解散している。
メディア展開を行っていた当時に、和歌山県日高郡みなべ町にある「みなべ川森林組合」のマスコットキャラクターに採用された。
2004年日本オタク大賞においては、擬人化ブームの代表作として大賞を受賞。
アルケミスト社内での雑談中に出た「たんと言えば炭だよな」という冗談から即興で生み出された落書きを元に、2003年5月7日、アルケミストのサイトでトップページに掲載された『あぶっちゃうヨ! びんちょうタン』が初出である。この日は、その後「びんちょうタンの誕生日」という設定となった。
その後、『メガミマガジン』(学習研究社)2003年11月号の情報コーナー『キャラクターキャッチアップ』に最初の4コマが掲載される。最初はページの片隅でひっそりと連載されていたが、口コミで人気が広まり2ページのコーナーにまで発展。増刊『メガミマガジンクリエイターズ』にも総集編と新作4コマが掲載され、2005年7月号まで連載。この時の連載は、単行本1巻に『ぷろとたいぷ』として収録。なお、『メガミマガジン』では4コマの連載終了後もファンページ『炭焼き友の会』が2006年9月号まで続いていた。
2005年6月号からは、『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)で改めて連載開始。それに伴い『メガミマガジン』における連載終了時のびんちょうタンとクヌギたんとの友情の芽生えに至る部分までが描き直されている。
2006年にはテレビアニメ化され、同年2月から3月にかけてはTBSとBS-iで、同年3月から4月にかけてはMBSで放送された。
キャラクターなどの設定は、原作者自身が発行する同人誌でコミックやアニメに先立って公開されており、コミックマーケットが開催される度に新しい設定が追加されたものが発行されている。
作者の本業が多忙であることを理由に、2008年11月号をもって『コミックブレイド』での連載を終了。これまで連載された分を「おばあちゃん編」と銘打ち、以後は同人誌で「学校編」として継続している。
2007年4月26日にマーベラスインタラクティブ(現・マーベラス)よりPlayStation 2用ソフト『びんちょうタン しあわせ暦』(びんちょうタン しあわせごよみ)が発売された。ジャンルは「箱庭ゲーム」。ゲームオリジナルキャラクターとして「まめタン」が登場する。
その「びんちょうタン しあわせ暦」の全曲集です。