『暇な休日だ…。古本の値札シールを綺麗に剥がすことしかやる事ないな…』
「それ〜、ユアクマちゃん行け〜!」
『ん? なんか外が騒がしい…』
「(大群でP宅に押し寄せる)」
『うわっ何事!?』
「みんなでプロデューサーを捕まえちゃえ〜♡」
『何だこのユアクマの群れは…ちょっ助けてっ!』
「あは〜、みんな力持ち〜♡」
「(Pを事務所のソファに放り投げる)」
『ホゲェ!』
「お、プロデューサーも来たんだ」
『い、いや無理矢理連れて来られたと言うか…』
「プロデューサーさん…こ、個性的なTシャツですね…」
『…あ! 俺部屋着のままじゃん!』
「あっ…別に悪く言ったんじゃないですよ…!」
『そのフォローはむしろ心に刺さる…おい円香笑ってるな!?』
「笑ってませブフッ」
「は〜い♡ という訳で、ユアクマカフェ283プロ店へようこそ〜♡」
『…誰か説明を頼めるか? 確かに内装がカフェっぽくなってはいるが…』
「ユアクマと触れ合えるカフェ、やってみたいんだってさ。雛菜」
「ちゃんと片付けるのを条件に、一日だけ事務所をカフェにする事を許してもらったそうです」
「猫カフェみたいな感じですね…!」
『そ、そうだったのか…』
「(ホットミルクを差し出す)」
『お…ありがとう。確かに居心地は悪くない…』
「(テーブルの上のプチブッセを羨ましそうに見ている)」
『…。ほら、食べていいぞ』
「(目を輝かせている)」
「(Pの膝の上で美味しそうに食べている)」
『…なんか和むなあ』
「プロデューサーも、ユアクマちゃん達も、みんな幸せそうで良かった〜♡」
『…にしても凄いな。円香の周りにユアクマが集まってる』
「ふふ、人気者じゃん」
「さ、流石だね…!」
「珍しい物を見る目でこっちを覗かないで…ブッ」
『そんなに俺のTシャツ面白いか!?』
「(頭を撫でて慰めようとしてる)」
『うう、心に沁みるよユアクマ…』
「あ、小糸ちゃん。服のそこ、ほつれてる」
「え? あ、ほんとだ…」
『おお。確か俺のデスクに裁縫セットあるから、糸切りバサミ貸すよ』
『ちょっと待ってな…ほら、これ』
「あ…。ありがとうございます…!」
『はは、良いって事よ』
「あ〜! プロデューサーの裁縫セット、ドラゴンでカッコいい〜♡」
『ゴフッ!(致命傷)』
「雛菜ちゃん…! 触れないであげたのに…」
「…」プルプル
「もう完全に笑ってるじゃん。樋口」
「(頭を撫でて慰めようとしてる)」
『うう、心に沁みるよユアクマ…』