「はぁ…すんげえなぁ…たまげちまうよなぁ」
無意識に漏らしたそのため息交じりの感想は波が返る前に目の前のべっぴんさんに聞き返されてしまった。
「そう?一緒に来る?トレセン?」
冗談のつもりだろうが、その言葉に驚かないウマ娘はいない。
「ユキノはここじゃ凄い成績なんだから編入試験とかラクショーじゃない?」
名前なんて呼ばないでくんなしぇ、あたしには恐れ多くてそんなの無理です。
喉元まで出かかった言葉をぐっと抑え、あたしは興味本位で聞いた。
「中央行ったら貴女みてぇになれますか?」
あたしの憧れになった人は海に反射した夕陽を横目に、あたしに笑顔を向けながらこう言った。
「なれるかもよ?もしかしたらアタシ以上に。
おっと、そろそろ行かないとマネジに怒られる。じゃあね、機会があればまた会おうね。ユキノ。」
たまげたなぁ…
たまたま地元の撮影に来たモデルさんと会話するのも貴重なのに。
そのモデルさんから中央の話をされるなんて。
「あたし、トレセン行くべさ」
誰もいない砂浜の中であたしは小さく決心した。
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