暗い、さみしい、土のなか gasmask_swanです。いつもお世話になっております。
また一つ抒情歌っぽいものを。こちらはAI JSUTさんに歌っていただきました。
アカペラで押し通そうかなと思ったんですが、せっかくなので(?)
歌+チェロ+コールアングレという室内楽風の編成にしてみました。
2006年作曲。前作(
sm39489839)とほぼ同時期
とあるカレンダーに掲載されていたのが初めての出会い。
最後の連が何だか好きなのです。
それではどうぞー
「金魚のお墓」A goldfish's grave
詩:金子みすゞ
作曲:gasmask_swan
歌唱:AI JSUT
暗い、さみしい、土のなか、
金魚はなにをみつめてる。
夏のお池の藻の花と、
揺れる光のまぼろしを。
靜かな、靜かな、土のなか、
金魚はなにをきいてゐる。
そつと落葉の上をゆく、
夜のしぐれのあしおとを。
冷たい、冷たい、土のなか、
金魚はなにをおもつてる。
金魚屋の荷のなかにゐた、
むかしの、むかしの、友だちを。