今日は雛菜ちゃんとお買い物。洋服屋さんに、ケーキ屋さんに、雑貨屋さん。
おやつにケーキをいっぱい買ってもらって、ユアクマちゃんも大満足。
お買い物の最後に入った洋菓子屋さん。ユアクマちゃんは、ショーケースに入ったキラキラのゼリーに見とれています。
雛菜ちゃんの洋服の襟を引っ張って、ユアクマちゃんはそのゼリーをおねだりします。
「ダメだよ〜。沢山買っちゃったから、ユアクマちゃんのおやつはさっきのケーキだけって約束したでしょ〜?」
やだやだ。だって、こっちも欲しくなっちゃったんだもん。ユアクマちゃんは泣いてダダをこねてしまいます。
「も〜。雛菜との約束、破っちゃ嫌だよ〜」
雛菜ちゃんもちょっと困った顔。
こんなに美味しそうなのに。すっごくすっごく食べたいのに。ユアクマちゃんはわんわん泣いてしまいます。
そのうちユアクマちゃん、泣き疲れて眠ってしまいました。
「ん〜…」
ユアクマちゃん、おやつの時間。買ってもらったケーキをもぐもぐ。クリームいっぱい、フルーツいっぱいでとっても美味しい。
でもね、でもね。あのキラキラしたゼリーも食べたかったな。ユアクマちゃんはちょっと残念そう。
だけど約束したもんね。雛菜ちゃんと約束したもんね。
ワガママ言っちゃ、いけないんだよね。
ユアクマちゃん、ちょっぴり反省。
雛菜ちゃんも、おやつの時間。
「ユアクマちゃん、一緒にこれ食べよ〜?」
雛菜ちゃんが持ってきたのは、あのキラキラのゼリー。
いいの?
ユアクマちゃんは雛菜ちゃんに尋ねます。
「いいよ〜♡ これは雛菜のお菓子だから、半分こしても約束を破った事にはならないよね〜♡」
ユアクマちゃん、とっても嬉しそう。
そんな姿を見て、雛菜ちゃんもとっても嬉しそう。
雛菜ちゃん、わがまま言ってごめんね。そんな2人の仲直り。
キラキラのゼリー、半分こ。フルーツのケーキも、半分こ。
2人で食べたから、もっともっと美味しいね。