今年注目度ナンバーワンの食品が「オートミール」です。オートミールは今年2冠を獲得しています。まず、調査会社のインテージが発表した「2021年 売れたものランキング」でオートミールが1位を獲得しました。このランキングはスーパーやコンビニなど全国6000店舗の販売データを調査して、前年からの売り上げ増加率をランキングにしたものです。今年、急にオートミールが売れるようになったということがいえます。さらに「食トレンド大賞2021」でもオートミールが大賞を受賞しました。食トレンド大賞はレシピサービスで有名な「クックパッド」の検索数などから選出されるもので、オートミールは2019年からの2年間で検索頻度が9.4倍に急上昇しています。まさに注目度ナンバーワンのオートミールについてまとめました。
オートミールは今年の大河ドラマの主役にもなった渋沢栄一も好物として知られています。渋沢はフランスでオートミールに出合って以降、毎朝欠かさず食べていたといいます。こうしたエピソードから、渋沢とゆかりの深い東京・北区にある渋沢資料館近くにある「飛鳥山おみやげ館」ではオートミールを使ったお菓子やうどんが販売されています。
オートミールはオーツ麦という麦を脱穀して食べやすく加工したものです。直訳すると、オーツ麦の食事(Oats+Meal)という意味です。注目のきっかけとなったものの一つには「コロナ太り」があります。白米や小麦製品に比べて低カロリーで低糖質なことに加えて食物繊維が豊富で、鉄分など女性にはうれしい栄養素も含まれています。また「米化」もポイントです。クックパッドの検索でも「オートミールおにぎり」や「オートミールチャーハン」といった白米の代替品として塩辛い味付けで食べるメニューが人気となっているのです。
オートミールには種類が多くあります。種類の違い・特徴を見てみると、スティールカットはオーツ麦を脱穀したものを2、3等分にしたものです。歯応えがいい一方で食べ終えるまでに30分近くかかってしまい「上級者向け」といわれています。一方、ロールドオーツは脱穀したものを蒸して伸ばしたもので、一度火が入っているので調理が簡単で、独特の歯応えも感じることができます。さらにクイックオーツはロールドオーツを細かくしたもので、食感は軟らかくなり離乳食にもお薦めです。また「米化」をするのなら、手間と食感を考慮するとロールドオーツがお薦めです。ロールドオーツの米化の方法は、電子レンジでラップをかけず1分過熱するだけという簡単さです。ラップをかけないことでふっくらした食感になります。そのままおかずと食べるだけでなく、クックパッドでいろいろなアレンジレシピを探すのも楽しいかもしれません。
年末年始の暴飲暴食で正月太りが気になった時には、ぜひオートミールを試してみてください。