何一つ余さないで
居たかったはずだけど
この手から零れている
虚しさばかり残されていた
飢えて泣いた
欲しくて泣いた
要らないモノばかりを
背負い泣いた
黒く塗り潰した日々の痕に
何にもない
僕であることにただただ
嫌気を突き刺して
ほら独り眠くなる
崩れてる瓦礫の上
居るだけで増える傷
望むほど虚ろになる
空の腕すら重く感じた
足りず失いた
消せずに失いた
要らないモノの僕だから亡くの
赤く塗りたくった今の後に
何でか……
僕であることにもう、もう、
謝り疲れて
ごめんねと微睡む
黒く塗り潰したあとの末路
何でもない
僕であることにただただ
嫌気を突き刺して
ほら独り眠くなる