現代、人間によって演奏されている非常に退屈な雅楽。その古譜をDTMで復元したらどんな音楽がでてくるかやってみた。
読んだ譜は江戸時代のもの。田舞は戦国時代に断絶し、室町、江戸時代に復興された。
破と急からなる。急は”や”と掛け声を入れてから歌い始めるので、神楽歌の早歌や今様と同じ形式。
急の下の句は”やすらいはなや”となっている。やすらい花祭と関係があるか?
歌詞
破:
汝も繁や
若苗取る手やは
白玉取る手こそ
白玉勿揺や
急:
や 富草の花や
や 酒納へ粉納へ
や 取る麿も安ら
や 酒納へ粉納へ
や 引く麿も安ら
や 磐占めて千代ふる神の
や 夫婦にせんや
や 白い花や
元ネタ
英国の音楽学者ピッケン博士のMusic from Tang court。
前世紀、日本に現存する雅楽の古譜の中に古代中華帝国の宴会用の曲(唐楽)が残存していることに気づいた博士はそれらを分析し、現代の日本の雅楽曲が元々のテンポより4~12倍遅く演奏されていると言及した。
唐楽以外の高麗楽、林邑楽、催馬楽、風俗歌についても調べたら同様だった。
参考文献
倭舞歌並大嘗会田舞歌譜 宮内庁書陵部 鷹265 1764
雅楽譜 宮内庁書陵部 163-635 p.189以降
NEUTRINO(東北イタコ、ナクモ)
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