不備があったので再投稿。(˘ω˘)2022/01/18 01:14
馬車の歌です。
https://estar.jp/novels/25828037誰かが歌っている。
石の敷き詰められた道が、まだ舗装されていない道に代わっていく、境目から。
店が連なるあの一角から。
心の奥をつんと突き刺すような、明るくて、悲しい、子どもの声。
――馬車が来るぞ 道を 開けて跪け
ほんのひとときさ ご機嫌如何?
「ほんのひとときって、なぁに? おかあさん」
おかあさんの、嫌そうなかお。
――さぁ、店を開けて 支度を始めるよ。
「え? なぁに、よく、聞こえない」
――……よね?
「え――なぁに、もう一度言って」