以前に投稿したものの改訂版。
神楽笛で伴奏するので1全音低く移調。
仮名の誤読修正。
現代、人間によって演奏されている非常に退屈な雅楽。その古譜をDTMで復元したらどんな音楽がでてくるかやってみた。今回の古譜は江戸時代の写。仮名の使い方から9世紀頃のものか(素人判断)。今は演奏されていない曲が含まれている。これらの歌詞は和歌なので一定の語数57577の形式である。
この動画では楽曲を分析し、通常の和歌の読み方を参考にして復曲している。各歌に装飾音が数ヶ所づつ用いられているが、それらを歌わせてもあまり効果的ではなかったのでオミットした。
現代の神楽の歌舞と比較するとテンポは速めで軽快で明るい曲調である。天の岩戸の神話でも天之受女が脱いで笑わせていたので、神道の歌舞とは元々は楽しいものだったのだろう。現代は権威を高く見せようとし過ぎている。音楽はとてもゆっくり演奏されていて原曲の味わいがさっぱりわからないし。これは国家的宗教である神道と皇室、それらを支える旧華族が、その勢力の存亡をかけて国民をマインドコントロールしているように見える。
和琴で伴奏させているがこれらの曲に対応する和琴譜は無い。神楽歌の和琴譜を参考にして適当につけた。
楽譜pdf:
https://app.box.com/s/q5pi4btkvoj2yeqtzkzmy46gmpl0bcbe曲目
鏡:
舞人の
鳴らす小鈴の鏡にぞ
写るは御代の光なりけり
横刀(太刀)
銀の
目抜きの太刀を
提げ佩きて
奈良の都を
練るは誰こそ
鉾
四方山の
人の守りにする鉾を
神の御前に
祝いつるかな
弓
八千鉾の
神の御代より
取り初めし
真弓は人の
宝なりけり
元ネタ
英国の音楽学者ピッケン博士のMusic from Tang court。
前世紀、日本に現存する雅楽の古譜の中に古代中華帝国の宴会用の曲(唐楽)が残存していることに気づいた博士はそれらを分析し、現代の日本の雅楽曲が元々のテンポより4~12倍遅く演奏されていると言及した。
唐楽以外の高麗楽、林邑楽、催馬楽、風俗歌についても調べたら同様だった。
参考文献
大和舞歌譜 宮内庁書陵部 264-440 copied in 1868
NEUTRINO(東北イタコ、ナクモ)
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