「はぁ……」
暗く静かな部屋に、ため息が虚しく響く
その日も円香は一人悩んでいた
「何であなたは笑っていられるの」
今日もあの人は自分の皮肉や悪態を嫌な顔一つせず聞いていて、それでいて一字一句聞き流さず誠実に返事をしていた
「誰にも弱さを見せず、倒れかけそうな時でも平気なフリをして」
「……馬鹿みたいに真っ直ぐで」
「眩しくて、見ていられない」
あの人に初めて会ってから何かが変だ ずっと胸の中にモヤモヤがあって晴れない
何があっても上の空。 思えば、幼馴染もアイドルを始めてからそうだった
「これじゃまるで、透と同……」
言いかけて、やめた。 それが何を意味しているか理解してしまったから
言葉にしてしまったら、戻れなくなってしまう気がしたから
スマホが暗闇で震えて光る
(あの人から…… 最悪)
『円香起きてるか? 事務所に財布忘れてたぞ』
(そういえば無い…… うっかりしていた)
『なんだか透みたいだな ははっ』
(……!)
『ちょうど仕事も一段落ついたし、届けに行くよ』
「待って…… 今は……!」
返信しようとして、手が止まる
何かを期待していたのかもしれない
無限にも思える静寂の中、気付けば時が経っていた
しばらくして
インターホンが、鳴る
『円香、財布届けに来たぞ 開けてくれないか』
「……嫌です 通報されたくなければ今すぐ帰って下さい、ミスター不審者」
『いや、でも…… 来たからには届けないと……』
「いいから帰って!」
(やめて、それ以上今の私と話さないで)
(私の心の中にこれ以上入ってこないで)
(今までの日常が 作り上げてきた仮面が)
(壊れてしまうから)
……扉はまだ、開かない
NINTENDO64「星のカービィ64」より「なかまたちとのたたかい(アドレーヌ戦)」
あとコラ画像だけ作れば完成という状態で長らく放置していたので、完成させるついでにワドルディ戦
sm39947670 とデデデ戦
sm39955948 も作りました
レギュレーションに則り一応文章をしたためてはみましたが、シャニマスへの理解度が低い為に私には見当違いな文章しか書けません
スルーするか適当に読み流して頂けると幸いです