2022年冬
作詞作曲編曲写真:畳、布団の上
我が第二期青春時代の終幕
繰り返した間違いは
若さと共に後悔になる
ここにある青春は
青さと共に過去になる
校舎に響き渡るチャイムの音
もう使わぬ元素記号や化学式
なんとなく聞き流している教師の声
授業中だけメガネをかける君
様々な漠然を恐れながらも
もう見れなくなる人の姿を、ただ目に映す
青がセピアに変わる前に
もう来れなくなるその校舎を、ただ目に映す
繰り返した間違いは
若さと共に後悔になる
ここにある青春は
青さと共に過去になる
恋愛の噂囁く女子の声
色を変えゆく廊下やグラウンド
どこからか吹奏楽部の鳴らす音
いつかのあの人たちの面影
色々な寂しさを感じながらも
もう聞けなくなるその騒めきに、耳を澄ませる
青はセピアに変わるから
もう吹かなくなるその風を、肌で感じる
冬の桜の木は背景の白い雲を
まるで桜の花のようにしてそこにいた
延ばしに延ばしてきた我がモラトリアムも
いよいよ今まさに終幕の時
あの娘の短い髪も過去になって
あいつの憎い面も過去になって
あの人の綺麗な笑みも過去になって
君の控えめな様も過去になる
ずっとここにいたくなくて
ずっとここにいたかった
寂しくて、怖くて、愛おしくて
また泣きそうだよ
過去になる今を思いながら
もう見れなくなる人の姿を、ただ目に映す
青がセピアに変わる前に
もう訪れないこの今で、ただ息をする