【カワカミプリンセスのトレーナーへのインタビュー記録】
カワカミプリンセスさん、ひったくりを捕まえたそうですね
「えぇ…まぁはい、そうです
正義のヒロイン…あの…プリファイって知ってます?
あれに憧れているところがありまして、まぁチンケな悪事を許せる質ではないんですよ」
近隣の方からも称賛の声が届いてますよ
ほらこれ『今日寝れるわー』ですって
あと警察から表彰もされたようじゃないですか
「厳重注意もされましたけどね、危ないことをするな、
あと…やり過ぎだともね」
あーまぁそうですよね
いかにウマ娘とはいえ中学生の女の子ですからね
犯人に逆に怪我をさせられるなんてこともあるかもですしね
「怪我させられる…?カワカミが?」
「んー……」(こりこり)
「やっぱりあなた達はワカってないです、カワカミプリンセスというウマ娘を───」
(トレーナーは語る)
「悲鳴が上がって、あの子が逃げるバイクの姿を見るやいなや飛び出したんです。
あれはゴール前…スパートの速度でしたよ、うん。
僕らのほうが前にいましたからね、難なく追いついて…その…」
『プリンセスドロップキック!!』
「飛んだんです、ええ、見事なものでしたよ。
ウマ娘の襲歩からのドロップキック…
どれほどの威力かは語るに及びませんよね?
ホント…バイクを蹴ってくれて良かったと思います…」
(プリンセスアルゼンチンバックブリーカー!!!!)
「トドメです。
はい、キレイな弓なりでした…
もうね、頼むから生きていてくれとだけ祈ってましたよ、はは。」
「ただね、疑問だったんですよ。
いつの間に関節技なんて使うようになったのかって、そしたら…」
『ワタクシ学園に来て、たくさんの方と手を合わせ成長しましたの!
打撃技だけでは花拳繍腿(かけんしゅうたい)
サブミッションこそ王者の技ですわ!』
「猛獣が武器を持ったんです」
背筋が凍り付くインタビュアー