どこかに「フタキマツ・イワヌマ」とも聞こえる歌詞を隠しました(※1)。しゃらくせぇですね(粋なため)。
本当にありがとうございます。
近所におくのほそ道があるんですけど、そうなんですけど、それをテーマにしました。
松尾が有名な句を詠んだ地元の"宮城県岩沼(イワヌマ)市"にある7代目の"二木松(フタキマツ)"からインスピ(インスピレーション)を得た曲です。
1689年、弟子の"挙白(キョハク)"に「すげぇ松があるから是非見てくだせぇ」(※2)と激しくオススメされた松尾は、
後に「おくのほそ道」で訪れた地上1mから幹が二つに分かれたその松に
「桜より 松は二木を 三月越し」
と弟子に応える句を詠みました。
↓
「遅桜となった5月に江戸を出発し、3ヶ月かかりましたねぇ、えぇ。二木の松は待っててくれましたよ」と"松は"と"待つ"を掛けるという思い切った洒落を放り込んだのです。
さらに"二木"と"三月"という数えギャグも盛り込んだ彼の手腕が遺憾なく発揮された素晴らしい俳句ですね。
"桜"という季語が入っていますが、遅桜からさらに"3ヶ月越し"で読んだ句なので、夏の句と見なすようです。色々としゃらくせぇですよね。なんて(笑)。
夏っぽい雰囲気と、私の想像した松尾の抱えた思いの雰囲気、また運命の分かれ道など二つが一つを成すものが多く存在し、それらの境界に悩む現代人に対し広い目で見れば「世界はひとつ」だという雰囲気を込めた曲です。
※1…ヒントはサビ直前です。
※2…挙白の口調は想像です。