番外編1 モーパッサン作『脂肪の塊』のすゝめ
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mylist/70266216YouTube版
https://youtu.be/eng2rb38gvo立ち絵 千兎白さん im8166922 hairaさん im10553825
ブール・ド・スュイフはナポレオン三世を投影していて、『脂肪の塊』は第三共和政下で旨い汁を啜る普仏戦争の真の戦犯達を告発する小説でもあった!?
これは政治の都合で歪められた現在の歴史観では俄かに信じられない与太話に思える。
しかし『脂肪の塊』が発表された1880年では、この事は恐らくタブーではあるが当時の文化人なら誰でも簡単に読み取れるものだったのだろう。
ロマン・ロランはモーパッサンの小劇場からは、それを通して歴史の事実が垣間見れると語ったと言う。
一方ハイデガーは改変のきく文章に頼らず絵画を通じてそれを読み解こうとした。
私は彼らほど物事が見通せる訳でもないし絶対的な知識も足りないただの凡人だ。
そんな私でもこのように過去の作家達が訴えたかった事柄に偶然触れる幸運を得た時は少し嬉しくなるものだ。
鳥頭