2022年5月22日 14時04分
50年前に発見され考古学ブームを巻き起こした奈良県明日香村の国宝、高松塚古墳にある壁画の一般公開が行われ、訪れた人たちは修復された1300年前の壁画に見入っていました。
およそ1300年前の飛鳥時代につくられた明日香村の高松塚古墳の壁画は、50年前に発見され、空前の考古学ブームを巻き起こしました。
その後、大量のカビが生えるなどして劣化が進んだため、おととしまで12年かけて修復作業が行われ、年に4回に期間を限定して一般に公開されています。
22日は、事前に応募した人たちが密をさけるため5人ほどのグループに分かれて壁画が保管されている古墳近くの施設に入り、窓ガラス越しに、飛鳥美人として知られる「女子群像」や東の方角の守り神である「青龍」など、極彩色の壁画に見入っていました。
奈良県橿原市の40代の女性は「壁画の発見にちなんで両親が自分に『美絵』という名前をつけてくれたので、初めて本物を見て感動しました」と話していました。
また70代の女性は「色がとてもきれいに残っているなと思いました」と話していました。
今回の一般公開の募集は終了していて、次回の公開は7月23日からの予定になっています。